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「日常生活で使える心理学」 2015年 水無月版
第一印象で全ては決まる 『ハロー効果』
ある対象を評価をする時に顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象。
例として、ある人が難関大学卒であったり、スポーツに優れていたり、字が上手だったりする場合、その人が学力や体力や字の上手さにおいてだけでなく、 人格的にも優れていると思い込んでしまうケースが挙げられる。
良いイメージの有名人やタレントを通じたCMや広告の場合その商品やサービスを使用していなくても、良いイメージを視聴者に与える。
一方、CMに起用されたタレントが不祥事を起こしたりすると、商品自体に何の不満も覚えていなかったにもかかわらず購入意欲が削がれたりする。
持続は力なり 『単純接触効果』
単純接触効果は、繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる。
たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく。図形や、漢字、衣服、味やにおいなど、いろいろなものに対して起こる。
国会議員も使ってる会議を操るテクニック 『スティンザー効果』
スティンザーという研究者が見つけた会議などの集団行動でみられる現象。
@ 正面に座った人物は、こちらに対し何らかの攻撃をしてくる可能性が高い。 対策:正面に座った人物の意見に「同調」を使用して味方につけるなどの対策をする。
A ある発言がされると、その次の発言は反対意見である可能性が高い。 最初の発言→その反対意見→反対意見に対しての反対意見・・・ と意見が交互にひっくり返されていきやすい。 対策:自分の発言の次に続いて、味方に賛成意見を発言してもらう。
B 議長のリーダーシップが弱い場合は、参加者は正面の相手と私語をする傾向にある。 リーダーシップが強い場合は隣の相手と話す傾向にある。 利用:議長の力の強さを測ることが可能なので、 力が弱い場合はアクティブに会議の流れを操作していく。
言い方ひとつ 『ネガティブフレームとポジティブフレームの利用』
人は、ポジティブ・フレームではリスク回避型になりネガティブ・フレームではリスク志向型になる。
【ポジティブ・フレーム】100% の確率で 1000 円貰えるくじと10% の確率で 1 万円 貰えるくじでは、前者を選択する人が多い。
【ネガティブ・フレーム】100% の確率で 1000 円失うくじと10% の確率で 1 万円 失うくじでは、後者を選択する人が多い。
上と下はどちらも期待値は同じことを言っているのだが言い方ひとつで人の選択が変わることは実験的に証明されている。
限定品残り1つ! 『希少性の原理』
入手可能だったものが入手困難になるとその対象をより高く評価し、以前にも増して欲するようになる事。
広告やチラシ等で「生産終了のため50個限定」と数量を限定したり「3日間限りの特別価格」と期間を限定したりするのは意図的に希少性の原理を働かせることで商品価値を高めるため。
売り切れや予約1年待ち等、手に入らなくなるほど欲する人がさらに集まる。
絶対、絶対に押すなよ! 『カリギュラ効果』
禁止されると、かえって余計にその行為をやってみたくなる心理の事。
一例としては、「お前達は見るな」と情報の閲覧を禁止されるとむしろかえって見たくなるなどの心理が挙げられる。
広告宣伝やテレビ番組でも利用されていて、「ピー」などの効果音を付けて聞こえなくしたり、モザイク処理をかけて一部を見えなくする事により、いっそう視聴者の興味をかき立てる。
絶対押すなよ! → 押したくなる (例:ダチョウ倶楽部)絶対開けないで! → 開けたくなる (例:鶴の恩返し)絶対にネタバレ禁止 → 話したくなる (例:シックスセンス、SAW)
やれば出来る子 『ピグマリオン効果』
教師が生徒の潜在的な能力を評価して、期待を大きくすればするほど学習成績が向上しやすくなるという効果。別名「教師期待効果」、「ローゼンタール効果」などとも呼ばれている。
信頼や期待を寄せられることで、勉強に対する意欲が普段よりも引き上げられて自分ならできるという自己効力感も高まっていると考えることができる。
海賊王に俺はなる!! 『宣言効果』
ある目標を達成するのに、あらかじめ目標を周囲に宣言してしまうと達成率が上がるという心理的現象。
自分の夢や目標を周囲の人に宣言してしまうと後に引けなくなり、達成しないといられなくなる。また、何度も何度も人に話すことで、その夢や目標が現実のように自分自身の潜在意識にしみこんでその夢や目標を達成しやすくなるという効果もある。
NYの治安を回復させた心理効果 『割れ窓理論』
建物の窓ガラスが割れたまま放置されていると、管理人がいないと思われ、凶悪な犯罪が増えるという理論。
例としては1台の自転車を放置したことで、さらなる放置自転車が増える。1個のゴミのポイ捨てが多くの不法投棄を招く等、そのままにしておくと「なにをやってもいいんだな」という無秩序の雰囲気が生まれ、犯罪が起こりやすくなる。
米国ニューヨーク市ではジュリアーニ市長がこの理論を応用し、地下鉄の落書きなどを徹底的に取り締まった結果、殺人・強盗などの犯罪が大幅に減少し、治安回復に劇的な成果をあげたとされる。
思い込みの凄さ『プラシーボ効果』
本来は薬効として効く成分のない薬(偽薬)を投与したにもかかわらず、病気が快方に向かったり治癒すること。思い込みの力が状態を変化させることなどを意味する。
医者が薬理効果のないただの乳糖や澱粉を「○○によく効く薬」だと言って患者に飲ませると、実際に症状が和らいだり治ったりする。実験によると、被験者のおよそ3分の1に効果が現われるといわれている。
決め付けてませんか? 『論理誤差』
事実をしっかりと確認・分析せずに、推論を先行させ他人を評価してしまうこと。
たとえば、「金持ちのボンボンだから、甘やかされて育てられている」等、自己流の理屈で対象者の人格を決めつけ、評価してしまうこと。
ゴルフのうんちくを語る人が、必ずしもゴルフが上手いとも限らない。
今年の5月は、、、異常に暑かったですねぇ〜。。。これから、梅雨入りするんでしょ!?(笑このまま”夏”にはなりませんよね?お天道さま〜
日本列島→あちらこちらで山が活発化してますね。。。地震も、、、お近くにお出かけの際は、お気をつけ下さい。
先月と今月、2ヶ月続けて「心理関係」を取り上げてみました。心理関係の本も何冊か読んでみましたが、人間の心理→大変面白いです。
あてはまることが多々あるし、、、「なるほど」と感心もさせられるし。。。ホントに「人」って面白い。
ご参考までに・・・ つづく。