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「お口の119」2023年 師走

 

 

歯がズキズキする

【こんな場合が考えられます】
1. むし歯が進行して歯の神経が炎症を起こしているケース(歯髄炎)
2. 歯の神経が腐って炎症を起こしているケース(歯髄エソなど)
3. 歯にヒビが入ったり、折れたりして炎症を起こしているケース
 (歯冠破折、歯根破折など)
4. 歯が浮いたようになり、熱を持って腫れてきているケース(歯根膜炎)

 

【こうしたら良いでしょう】
1~3)
できるだけ痛む方でものをかんだりせずに、患部を清潔にしてください。
つらければ痛み止めを飲んでください。
放っておくとひどくなるので、早めに歯科医院で治療を受けてください。

 

冷たい物がひどくしみる場合は、ぬるま湯でゆすぐと、一時的に痛みがやわらぎます。
冷たい物がしみないで、熱い物のみがしみる場合は
冷たい水や氷を含むと痛みは和らぎます。

 

4)
身体を安静にして、患部に出来るだけ刺激を与えないようにし、
冷やすことにより楽になります。

 

いずれの場合も、痛み止めの薬だけでは治りません。

 

歯が染みる(冷たい水・熱いお湯)

【こんな場合が考えられます】
1. 冷たい水の場合は次のケースなどに起こります。
*歯ぐきが下がって歯の根っこが露出したケース(知覚過敏症など)
*つめ物などが取れたケース(2次う蝕など)
*取れていなくても周囲にむし歯ができたケース(2次う蝕など)
*つめたりかぶせたりしていても元のむし歯が深いケース(歯髄炎の疑いなど)

 

2. 熱いもので痛む場合は歯の神経が腐りかけたりして、炎症を起こしているケース
 (歯髄炎・歯根膜炎の疑いなど)

 

【こうしたら良いでしょう】
1)
歯磨きなどは、ぬるま湯が良いでしょう。
早めに歯科医院で知覚過敏かどうか診断してもらい、治療を受けましょう。

 

2)
お湯でなく、冷たい水を使ってみましょう。
一時的に症状が取れても治ったわけではないので、更にひどくなる危険があります。
早めに治療を受けてください。

 

噛むと痛い・歯が浮く

【こんな場合が考えられます】
1. 歯を支える組織(歯ぐき、根っこの周りの骨や線維など)が
   炎症を起こしているケース(歯周病)
2. 歯の神経が死んでいるケースや既に神経を取っているが
   歯の周りの線維に炎症を起こしているケース(歯根膜炎など)
3. 歯にヒビが入ったり、折れたりして炎症を起こしているケース
 (歯冠破折、歯根破折など)
4. 特定の歯だけが反対側とぶつかっているケース(咬合性外傷)

 

【こうしたら良いでしょう】
1~3)
痛み止めの薬が効くことがあります。
ただし、抗菌薬(化膿止めなど)を一緒に飲まないと効かない場合も多く、
放っておくとひどくなるので、早めに治療を受けてください。

 

4)
痛みがひどくなるおそれがありますので、出来るだけかみ合わせず、
痛い歯を使わないようにして、早めに歯科医院で治療を受けてください。

 

歯茎が腫れた・血が出る・膿が出る

【こんな場合が考えられます】
1. 歯ぐきに炎症を起こしているケース(歯周病)
2. 口の中を刺した、魚の骨などが刺さっている、切った(外傷)
3. 口腔の粘膜の病気、腫瘍やがん(粘膜疾患、口腔がん)

 

【こうしたら良いでしょう】
1~3)
放っておくとひどくなるので、出来るだけ早めに歯科医院で治療を受けてください。

 

歯が動く、ぐらぐらする

【こんな場合が考えられます】
1. 歯ぐきが炎症を起こしているケース(歯周病)
2. 打撲や外傷で歯に強い外力がかかったケース(歯牙亜脱臼)
3. 下から永久歯が生えてきて、乳歯が動くケース(乳歯交換時期)
4. 歯にヒビが入ったり、折れたりして炎症を起こしているケース
 (歯冠破折、歯根破折など)

 

【こうしたら良いでしょう】
1)
まず歯垢を取ったり歯肉をマッサージするようなブラッシングで、
歯肉を引き締めて炎症を抑えることが大切ですが、
早めに歯科医院で治療を受けてください。

 

2)
歯が動かないように固定して歯の周りの組織を元通りにする必要があります。
できるだけ刺激を加えずに患部を清潔にして、
出来るだけ早く歯科医院で治療を受けて下さい。

 

3)
自然に抜け落ちることが多いですが、
永久歯が生えてくる際の障害になる可能性もあります。

 

4)
痛みには痛み止め薬が効くことがあります。
ただし、抗菌薬(化膿止め)を一緒に飲まないと効かない場合も多く、
放っておくとひどくなります。
歯の動きやぐらぐらも治まらないので、早めに歯科医院で治療を受けてください。

 

口臭が気になる

【こんな場合が考えられます】
1. お口の中に原因のあるケース
   口臭の原因のほとんどが、ひどくなった歯周病・むし歯・入れ歯の汚れ
   舌の汚れなどの口の中の病気に原因があります。
2. 全身の病気に原因のあるケース
   糖尿病、腎臓病、胃炎、腫瘍などが口臭の原因となることもあります。
3. 食物、嗜好品に原因のあるケース
   ニオイの強い食品、アルコール類、タバコなどがあげられます。
4. 起床時や緊張時に口臭が強くなるケース
   唾(つば)の量が少なくなるとニオイが強くなることがあります。
5. 周囲の人が何も感じていないのに、口臭を訴えるケース

 

 【こうしたら良いでしょう】
まずお口の中を清潔にしてください。

 

1)
お口の中に原因がありますので、歯科医院を早めに受診してください。
むし歯や歯周病などの治療、歯みがき指導(舌の表面の清掃も含めて)を受けることが、
口臭の治療になります。

 

2)
内科など医科での治療が必要となりますが、
ご自身ではっきりしない時は歯科医院を受診してください。

 

3,4)
病的なものではなく、心配する必要はありません。

 

5)
病的なものではありませんが、かかりつけの歯科医院に相談してください。
必要に応じて口臭外来がある大学病院などを紹介されることもあります。

 

 

日本歯科医師会Webページ 参照

 


 

 

早いもので、、、もう2023年も師走ですね。。。
駆け足で通り過ぎた「今秋」インフルも流行っているようなので、お身体ご自愛下さい。

 

今回は「歯」などを拾ってみました。
あるのが当たり前で、なんの不便もなかったけど...。
痛くなったり無くなったりすると、その大切さを痛感する「歯」

 

早期治療と予防。
いつまでも美味しく食事が楽しめるよう。目指せ!8020!!(笑)

 

ご参考までに・・・
つづく。