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「皮膚」2023年 葉月

 

 

皮膚は外的侵入を防ぐバリアや、内蔵の異変を知らせてくれる警報機、
ウィルス・細菌からの感染症を防ぐ免疫力の要など、
さまざまな機能を持っているそうです。

 

しかしとてもデリケートで、これからの季節は紫外線による
ダメージで免疫力が低下する恐れもあるのだとか。
そこで今回は、身体を守るスパー臓器・皮膚の驚きの機能や
その働きを守るケア法などを専門医に教えてもらいました。

 

皮膚は身体の中で一番大きな臓器!?

体重70kgの成人男性の場合、皮膚の表面積は畳約1畳分ですが、
見えない毛穴や汗を出す器官である汗管などの
窪んでいる部分も合わせると総面積は約25平方メートル。
畳15畳分にもなるとか。
また、皮膚の下の皮下脂肪も皮膚に含まれるため総重量は約10kgになるそうです。

 

知られざる皮膚のパワー(1)外敵の侵入を防ぐバリア

【身体を外敵から守ってくれている「角層」】
皮膚は、上から「表皮」「真皮」「皮下組織」「皮下脂肪」と言う構造になっています。
さらに、表皮の一番外側は「角層」と言う膜で覆われている。
皮膚にセロハンテープを貼って剥がすと、テープが白くくもりますが、
この白いものが角層だそうです。

 

角層は10層程の薄い膜で厚さは約0.02mm。
とても薄いですが、アレルゲン・細菌・ウィルスなどの侵入を防ぐ働きがあるそうです。

 

【「角層」は水分の流出を防ぐ働きも】
角層は水を弾く油の膜でもあり、外から入ってくるものは弾くだけでなく
水分を外に出ないようにする働きがあるそうです。

 

【ゴシゴシ洗いがバリア機能の低下を招く!?】
薄くても多機能な角層ですが、剥がれやすいという特徴もあるそうです。
お風呂で身体を擦ったりした時に出てくる垢が角層。
そのため、垢すりや身体を洗う時にゴシゴシ擦るのは、バリア機能が落ちてしまうそうです。
年を取ると下半身が乾燥し角層が剥がれやすくなってしまうそうです。

 

知られざる皮膚のパワー(2)感染症を予防する免疫の要

【免疫力の要!表皮に存在する免疫細胞「ランゲルハンス細胞」】
皮膚を形成する表皮・真皮・皮下組織の三層のうち、
外側の表皮には「ランゲルハンス細胞」と言う免疫細胞が存在するそうです。
ランゲルハンス細胞が占める割合は、表皮全体の2〜5% 。
皮膚は身体の中で一番外界に接し外から遺物が侵入しやすい所だからこそ、
免疫を高めるランゲルハンス細胞もいっぱいいるそうです。

 

【身体中の免疫細胞を活性化させる司令塔「ランゲルハンス細胞」】
ランゲルハンス細胞は、それぞれが突起を伸ばし合って、網目状のネットワークを形成。
その突起で異物の侵入を察知すると、他の免疫細胞に伝えてやっつけさせるそうです。
一方で皮膚の免疫力が衰えると、細菌感染による発疹や白癬菌の侵入によって起きる
水虫、ウィルス感染による帯状疱疹や口唇ヘルペスなど、
さまざまな感染症を起こす危険性があるそうです。

 

【皮膚の免疫力が落ちる原因は?】
皮膚の免疫力が落ちてしまう原因には加齢やストレスなどがあるそうです。
さらに、これからの時期に気をつけたいのが「紫外線」。
紫外線を浴び過ぎると、活性酸素によってランゲルハンス細胞のDNAが傷つき、
結果として免疫力が低下して体調を崩しやすくなるそうです。

 

【正しい日焼け止めの塗り方】
・顔に塗る場合
クリーム状なら真珠2個分、液状なら一円玉2個分が適量。
一度ではムラになることも多いため、2回重ねて塗るのがおすすめ。
また、額・鼻の上・両頬・アゴに分けて付けると、満遍なく塗りやすくなるそうです。

 

・腕に塗る場合
腕の場合は、直線を引くように付けて手の平で螺施(らせん)を描くように
伸ばすと良いそうです。

 

知られざる皮膚のパワー(3)病気の異変を知らせる警報機

【皮膚は全身を映し出す鏡!?】
健康状態が悪いと皮膚に現れることがあり、
皮膚の症状が目安となって病気がわかる場合もあるそうです。

 

【皮膚が知らせる病気のサイン(1)高コレステロール値】
コレステロールが高いと、血管からコレステロールが漏れることがあるそうです。
通常は、異物を処理する「マクロファージ」が処理していますが、
処理しきれなくなるとコレステロールが皮膚に溜まってしまう。
コレステロールが皮膚に溜まると、瞼の一部が少し膨らみ、
黄色っぽく変色した「眼瞼黄色腫」という症状が現れることがあるそうです。

 

【皮膚が知らせる病気のサイン(2)糖尿病】
糖尿病で血管に異常があると、傷の治りが悪くなるそうです。
すると、よく使う手のひらや足の裏などの血管に傷ができ、
それがしこりとなって動かしづらくなる事がある。
また、足のスネに赤いまだら状の皮膚症状が現れるのも、糖尿病のサインの1つだそうです。

 

【皮膚が知らせる病気のサイン(3)肝臓の疾患】
肝硬変など肝臓に問題が起きると、異常なホルモン状態になり血管が拡張するそうです。
それにより、血管がクモ状に広がる「クモ状血管腫」という症状が現れる事がある。
クモ状血管腫は、顔・首・胸など皮膚の薄い所に出やすいそいうです。

 

【皮膚が知らせる病気のサイン(4)大腸がん・胃がん】
大腸がんや胃がんになると、内臓の上皮という皮膚のような組織が増殖するそうです。
その時に出てくる成長因子が皮膚にも作用して、イボが増える事がある。
イボが出来たらといって必ず内臓に癌があるわけではありませんが、
短期間にイボが増えて気になる場合は専門の先生に診てもらうと良いそうです。

 

知られざる皮膚のパワー(4)暑さ・寒さの体温調節機

【体温調節の要は「汗」】
体温調節の要となるのは、皮膚から出る汗。
汗が蒸発する時に熱を奪うため体温を低く保つ事が出来ている。
また、汗をかけないと肌が乾燥してしまい免疫力の低下にもつながるそうです。
そのため、汗をかく事はとても大切。
運動して汗をかく習慣をつけると、汗をかける身体になるそうです。

 

【ドクターおすすめ!皮膚を健康に保つ3つの方法】
(1)エアコンを正しく使う
湿度が40%未満になると、皮膚の乾燥とそれに伴う悪影響が増えると考えている。
一方、湿度が60%を超えるとカビや雑菌が増殖しやすくなっってしまう。
そのため、湿度は40%〜60%に保つのがオススメ。
室内での湿度コントロールに注意して快適に過ごしましょう。

 

(2)身体は優しく洗う
ナイロンタオルでゴシゴシ洗うのは、バリア機能を低下させるのでNG。
人間の肌はターンオーバーで絶えず作られ、
自然と古い肌は剥がれ落ちるようになっているため、
肌は不要物を自力で排出してくれる。
身体を洗う際は、柔らかめのタオルで優しく洗うことを心がけましょう。

 

(3)40度未満のお風呂で乾燥を防ぐ
40度以上の熱めのお湯は、肌の潤いを守る皮脂膜や細胞間脂質を溶かし出してしまい
乾燥の原因になってしまうそうです。
また、急激に血行が促進されると、痒み成分・ヒスタミンを放出しやすくなる。
痒いからと身体をかくと角層を傷つけてしまうので、熱いお湯は避けるのがベター。
そして、お風呂から出た後は乾燥する前に外から保湿する事が大切です。

 

CBC Web 参照

 


 

 

暑中お見舞い申し上げます。m(_ _)m

natu1

 

 

気温が35度or36度って、、、体温じゃないんだから。。。
日中外に出るとサウナの中にいる時のような息苦しさ?を感じますね。
今夏が猛暑なんですか?これがこれからの夏の常識なんですか?
お身体ご自愛下さい。

 

今回は「皮膚」などを拾ってみました。
汗をかく動物(哺乳類)の中で人間が一番全身から汗をかくんじゃないですか!?
体温調節と免疫力UP。
猛暑ですが、、、(注意しながら)身体を動かした運動の汗もかきましょー!

 

ご参考までに・・・
つづく。