1)急性胃炎 |
食べすぎ飲みすぎやストレス、ウイルス、ピロリ菌の感染、食中毒、アレルギーなどが 原因で胃の粘膜がただれ、みぞおちが突然キリキリと痛むことがあります。 胃痛の他に、吐き気や下痢をともなうこともあり、 ひどい場合は嘔吐や吐血、下血を起こすこともあります。 多くの場合、安静にしていれば2~3日で治まります。
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2)慢性胃炎 |
原因の約8割がピロリ菌の感染によるものですが、その他、非ステロイド性抗炎症薬の 副作用や慢性的なストレスなども原因になると考えられています。 胃の粘膜が弱まり、炎症が繰り返されて治りにくくなっている状態です。 突然胃痛や吐き気が起こり、多くは胃もたれや胃痛、胸やけ、膨満感、吐き気、げっぷなどの 症状が慢性的に繰り返され、胃潰瘍に進行することもあります。
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3)神経性胃炎 |
仕事などによる精神的なストレスや過労が原因となり、 自律神経がバランスを崩して起こる胃炎です。 ストレスを受けて、自律神経がバランスを崩すと胃酸が過剰に分泌され、 気分がふさぐ、のどがつかえる、胸やけがする、胃が痛むなどの症状を引き起こします。
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4)胃潰瘍 |
ピロリ菌やストレス、非ステロイド性消炎鎮痛剤、ステロイド薬などが胃粘膜に傷をつけ、 さらに消化作用を持つ胃酸・消化酵素が胃粘膜や胃壁を消化することにより起こります。 特徴的な症状は、みぞおち周辺のズキズキとした重苦しい痛みです。 胃潰瘍は胃に入った食べ物が潰瘍を刺激して痛むので、食事中から食後の痛みが多くなります。 その他、胸やけや胃もたれをともないます。
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5)十二指腸潰瘍 |
ピロリ菌やストレス、非ステロイド性消炎鎮痛剤、ステロイド薬などが粘膜に傷をつけ、 さらに消化作用を持つ胃酸・消化酵素が十二指腸の粘膜や壁を消化することにより起こります。
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6)過敏性腸症候群 |
精神的ストレスや情緒不安定などが原因で、腸のぜん動運動に異常が起こり、 腹痛をともなう慢性的な下痢や便秘などを引き起こします。 ときに下痢と便秘が交互に起こることもあります。 何週間も下痢が続いたり、一時的に治まり、その後再発することもあります。 検査で調べても、目に見える異常が認められないのが特徴です。
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7)不眠症 |
とくに疾患が見当たらないのに、床についてもなかなか眠れない、 熟睡できず途中で何度も目が覚める、朝早くに目覚めてその後寝付けない、 悪夢にうなされるといったこともあります。 熟睡できないため疲労感がとれず、朝起きる気力が出ないなど 日常生活に支障をきたすような状態が続くのが不眠症です。
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8)うつ病 |
特別な疾患がないのに、だるさや疲れがとれず、気力が低下したり、落ち込んだりして 興味や楽しい気持ちを失い、それを自分の力で回復するのが難しい状態に陥るのがうつ病です。 食欲の減退、睡眠障害、集中力の低下をはじめ、体の動きが鈍ったり、 逆にイライラして焦る気持ちが強くなったり、疲れが激しくなるなど、 心と体の双方に症状があらわれます。
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9)自律神経失調症 |
ストレスなどが原因で自律神経が乱れ、心や体に不調があらわれた状態です。 不安や緊張、抑うつなどの心のトラブルや、多汗、全身の倦怠感、 頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠などの症状があらわれます。 あらわれる症状は人によって大きく違うのが特徴です。
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