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「なぜ欧米には寝たきり老人はいないのか?」 2015年 神無月

ここ数年、「終活」や「身じまい」について書かれた書籍が好調な売れ行きを示している。
いまや日本は、死に際や死後の始末などを、自分で準備する時代になりつつあるようだ。

その一方で、終末期のありようを自分の意思ではどうすることもできず、
医療者や家族に託されている高齢者がいる。いわゆる「寝たきり老人」だ。

何もわからないのに、寝たきりで、管から栄養を摂り、
おしめをする日々を、何年間も送っている...。

 

そんな寝たきり老人が日本に何万人いるだろうか?

実は、厚生労働省のホームページや最新の白書、年次報告を見ても、
ここ数年、寝たきり老人の人数について直接言及した公的統計データが見つからない。
(ただし介護者数については触れられている)

少し古いが、平成11(1999)年度の「厚生白書」によると、
その数は1993年の90万人から2000年には120万人に増加し、
現在、2015年には200万人に達すると予測されている。

さらに、10年後の2025年には、230万人にもなるという。驚くべき数だ。

 

長期療養している高齢者を家族に抱えていなければ、普段はあまり考えない問題かもしれない。

ものが食べられなくなった高齢者が急性期病院から
老人ホームなどの高齢者施設に移る際には、「胃ろう」を造設していなければ
受け入れてもらえないことがほとんど。
胃ろうとは、腹壁を切開して胃内に管を通し、
直接、食物や水分、医薬品を投与するための処置のこと。

そのため家族は、自宅で介護をするか、経管栄養のための処置をしてもらうか、という選択を迫られる。
そして、自宅で介護できない場合は、家族が希望していなくても、
胃ろう造設を選ばざるを得ない状況が多い。

本人が延命治療を希望していなくても、そのような選択を迫られる時には、
本人は意思を示すことができないので、家族の希望で延命治療が行われる場合が少なくない。
また、リビング・ウィル(終末期に受ける医療について希望を書いた書類)があっても、
法的に認められていないことから無視されることがある。

視察したアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアでは、
胃ろうなど経管栄養や点滴は行わず、食べるだけ・飲めるだけにして安らかに看取っているため、
寝たきり老人はいない。つまり、日本だけが例外なのだ。

年齢にかかわらず、命を永らえさせることを目指してきた日本の医療は、
結果として、かえって高齢者を苦しめている。
しかし医療現場では、たとえそのことに気づいても、事態を好転させようと行動する人は少ない...。

 

ヘルスプレス 参照

 


 

今夏はお盆を過ぎたら、いきなりの「秋」「梅雨?」
残暑なき9月。山の幸(きのこ)は ”当たり年” のようですが、
山々はこれから綺麗に紅葉するのでしょうか?

 

今回は「終活」「身じまい」など、重〜いお題になって大変恐縮ですが、、、

欧米に寝たきり老人がいない。「いない」とは極端?な話なのですが、
言っている内容は、的を得ていて考えさせられます。

阿川佐和子さんが先日会見で、父で作家の阿川弘之さん(享年94)が生前
「自由に歩けない、自由に自分が食べたいものを食べられない状況で長く生きているのは嫌だ」
と語っていた。と言っていました。
私自身も全く同意しますし、万国共通の "想い" じゃないのかな?とも思います。

皆さんは、どう考えますか?

 

ご参考までに・・・
つづく。

 

シャボン玉〜♪         ※音が出ます。ご注意下さい。