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「まさか突然死!腎臓病の真実」 2014年 師走版

軽度の腎臓病で、脳卒中・心筋梗塞のリスクが増大

腎臓病は、腎臓の機能が低下して「ろ過」が出来なくなり、腎不全になるという恐ろしい病気です。
ところが最近の研究では、それよりはるかに軽度の腎臓機能低下でも、
脳卒中や心筋梗塞のリスクが大幅に上昇することが分かってきました。

 

そもそも腎臓病はどうして起こるのでしょうか?

腎臓の毛細血管フィルターの内壁には小さな穴が開いていて、ここから老廃物がろ過されています。
血中に過剰な糖分や脂肪分が増えると、この毛細血管はろ過ができなくなってしまいます。
腎臓病が悪化するということは、機能する毛細血管フィルターが減り、
ろ過機能が減少することなのです。

こうしてフィルターの残りが60%〜30%になってしまった状態を「軽い腎臓病」といいます。
(慢性腎臓病ステージ3)
こうした患者さんのその後5年の経過を追った研究の結果、なんと、24%が脳卒中や心筋梗塞で死亡。
腎不全で人工透析や移植になった人はたったの1%でした。

つまり、腎臓機能が低下すると、腎不全になるよりも、
脳卒中や心臓病で死亡する危険性がはるかに高いのです!

 

腎臓が生むホルモン「レニン」

腎臓が原因で脳卒中や心臓病になる理由とは、どういうものなのでしょうか?
それに関係するのが”ホルモン”です。
腎臓の仕事は、実はろ過だけではなく、なんと「レニン」というホルモンを生み出しているのです。
(「レニン・アンジオテンシンアルドステロン・システム」という一連の生体システム)

腎臓の濾過効率が落ちると、腎臓からレニンが分泌されます。
そして、レニンは全身に移動し、全身の血管を締め付け、
血液の流れを早くすることで腎臓に多くの血流を流し込みます。
そのおかげで、腎臓はそれまでと変わらないろ過レベルを維持できるのです。

しかし、血管を締め付けることで高血圧を引き起こし、
高血圧になることで、腎臓のフィルターが少しずつ壊れてしまいます。
これが、自覚症状がないうちに進行することが腎臓病の恐ろしさの一つなのです。

 

軽い腎臓病が心臓病や脳卒中へつながるしくみ

1

糖分や脂肪分の過多で腎臓のフィルターが傷つき減少し、腎臓のろ過機能が落ちる。

2

レニン君が働いて高血圧を引き起こす。

3

この高血圧の強い血流によって、腎臓のフィルターが更に減少する。

4

更に、ろ過機能が低下して高血圧、という悪循環が起きる。

5

全身の動脈硬化が進行し、心臓病や脳卒中の危険性が高まる。

 

レニンがいる深〜い理由

塩分は、生き物が生命活動を維持するために必要不可欠です。
生き物が海の中にいる間は、いつでも海水から塩分を摂取できたのですが、
進化の過程で生き物が海から陸に上がった後、問題が起きました。
地上では塩分が簡単にはてにはいらないのです。

そこで、苦労して摂取した貴重な塩分をすぐに排出してしまわずに、
再吸収するレニン君というメカニズムが備わったと考えられています。
レニン君は、哺乳類が地上で生き残るために獲得した大切なホルモンなのです。

 

腎臓機能は元に戻らない?

糸球体は壊れると元には戻りにくいため、腎臓病は「不治の病」と考えられてきました。
しかし、腎臓機能低下が50%程度までの比較的早期に発見し、
きちんとした治療を受ければ、腎臓病は回復する場合もあることが分かってきました。

腎臓病も高血圧も自覚症状は乏しいため、
定期的に腎臓機能をチェックすることしか対策はありません。
自覚症状が出た後では腎臓機能の低下が相当程度進行していることが多いようです。

 

 

自分の腎臓機能を知るためには、医療機関に相談の上、血清クレアチニン・蛋白尿検査を受けて下さい。

 

血清クレアチニン検査

腎臓機能を知るために必要な検査が「血清クレアチニン」です。
血清クレアチニンとは、体内の老廃物で、腎臓のろ過機能を示す指標です。
血清クレアチニンの数値と性別・年齢で、自分の腎臓ろ過機能レベルを推定することが出来ます。

要注意な検査値は、年齢にもよりますが、男性で1.2以上、女性で0,9以上の場合です。
(慢性腎臓病ステージ3)

 

腎機能早見表」  ←(PDFファイル・約67キロバイト)※社団法人日本腎臓学会作成。

【推定GFRとは、腎臓のろ過機能レベルを示すものです。(糸球体濾過量)】

 

自治体や企業の健康診断などで血清クレアチニンを計測していない場合でも、
相談の上、料金を負担すれば計測してもらえることも多いようです。
健康診断の実施機関に、ご相談下さい。

 

尿たんぱく検査

「たんぱく検査キット」は、薬局などで1,000円程度で販売されています。
月一回の検査で3ヶ月続けて陽性の場合、2+  や 3+  など重度の蛋白尿が出た場合は、
かかりつけ医にご相談下さい。

 

腎臓病はよほど悪化しないと自覚症状が現れません。早めの検査と対策をお勧めします。

 

 

NHKためしてガッテンWebページ 参照

 


 

早いもので・・・もう、、、年の瀬(2014年の師走)ですね。。。
この12月は議員さん達が声をからして走り回る、慌ただしい前半になりそうです。。。

香港では、大勢の若者達が民主的で公平な選挙を求め、
身の危険を顧みず、当局に対し"非暴力的な抗議"を今現在でも続けております。
平和民主主義国家。。。"日本"
「選挙」「投票権」を当たり前で当然の権利などと軽視せず、
せっかくの権利ですので、しっかり"1票"を行使しましょう〜♪

 

何かと忙しいこの季節、お身体をご自愛下さい。

 

↓  素晴らしいパフォーマンス!!!      ※音が出ます。ご注意下さい。

 

ご参考までに・・・
つづく。