宇都宮市下栗1丁目にある理容室です。TEL: 028-633-9464

報サイト

 

「遺伝するもの、しないもの」 2013年 水無月版

人間の体を形作る、約60兆個の細胞。
その一つ一つの中心に、小さく折り畳まって収まっているのが、我々の「設計図」ともいうべき遺伝子。

人は何処まで遺伝で決まるのか。

【総合編】

項 目

関 連 性

解   説

暗記力

☆☆☆

一時的な記憶の力は練習によって鍛えることが出来る。
長期記憶、つまり知識は遺伝の部分も大きい。

数学力

☆☆☆☆

計算能力よりも空間認知能力の方が、比較的遺伝の影響が大きい。
受験レベルの数学なら暗記力も重要。

語学力

☆☆

主に暗記力がものを言う分野、逆に言えば特殊な才能は必要ない。
早くから学べる環境があれば有利。

足の速さ

☆☆☆☆

遺伝の型で短距離走・長距離走どちらに適しているかが変わる。
短距離型は鍛えれば長距離も走れるが、逆は無理。

球技

☆☆

天性の運動能力や筋力、体格は関係するが、センスや技術は
完全に後天的なもの。異種目で活躍する親子や兄弟もいる。

動体視力

過去の研究が少ないこともあり、まだはっきりとはわからない。
訓練によって鍛えることは出来る。

カナヅチ

☆☆☆

筋肉質の人の場合、肺に息を吸い込んでも沈んでしまうことが。
泳ぎの上手さと遺伝の関係は不明。

顔の輪郭

☆☆☆☆

エラの張り具合、頭の大きさ、輪郭などは遺伝しやすい要素。
顎の長さ、おでこの広さも遺伝する可能性大。

☆☆☆

口や喉、声帯の形や骨格、そして肉付きはある程度遺伝するので、
それに伴って声も親や兄弟に似る可能性が大きい。

ハゲ

☆☆☆☆☆

明らかに遺伝する。いくつかの遺伝子が作用して発現すると
考えられており、規則的に現れる傾向がある。

デブ

☆☆☆☆

体格は遺伝的要素が強いが、成人以降は食生活による影響が
優性に。遺伝的に太る人は太りやすい環境を求める傾向。

体臭

☆☆☆☆☆

確実に遺伝が関係する。体臭の原因となる、
汗などの分泌物の成分は遺伝による影響が大きい。

酒飲み

☆☆☆

アルコール分解酵素を持っているかどうかだけでなく、
酒好き、アルコールへの依存しやすさにも遺伝が関係している。

タバコ

☆☆☆☆

ニコチンに対する依存度は遺伝子で決定されている。
男性の方が若干高いが、50~60%で遺伝の傾向がある。

方向音痴

☆☆☆☆

自分の現在位置や方角を把握する空間認識能力は、
幾何学的才能とも関連がある。遺伝的要素が大きい。

高所恐怖症

遺伝的要素はほぼない。「臆病」の遺伝が関係する
可能性はあるが、多くは恐怖体験による刷り込みの影響。

味覚

☆☆☆☆

苦味を感じるか否かを決める遺伝子が存在する。
ビールなどの苦味を美味しいと思うかは後天的な要因で決まる。

猫舌

☆☆☆☆

舌が熱さを感じやすいか、冷たさを感じやすいかは
遺伝的要因が強い。猫舌の人は辛さにも弱い傾向がある。

寿命

☆☆☆☆

様々な要因の中でも「親の寿命」と関係が深いことが
分かっている。少なくとも30%は遺伝によって決まる。

集中力

☆☆☆☆☆

脳内の神経伝達物質受容体が集中力に影響している
との見方がある。学力にも関連すると考えられる。

真面目さ

☆☆☆

勤勉に物事に取り組む姿勢は、ある程度遺伝の影響があると
考えられている。ただし複数の遺伝的要因が関係する。

頑固

☆☆☆

協調性・調和性がなく、ひとつの物事に固執する性質が
遺伝することはある。30~40%程度の関連性が見られる。

神経質

☆☆☆

神経質さは30~40%程度遺伝する。逆に、
バンジージャンプなどに挑む向こう見ずな性格も同程度遺伝。

嘘つき

☆☆

双子の比較調査では、嘘をつきやすい傾向は40%が遺伝する
というデータも。脳の働きに関係するとみられる。

博打好き

☆☆☆

面白い事に対して自制が効かないという依存症は遺伝傾向大。
酒が止められない人はギャンブル依存の気質もある。

音感

☆☆

生まれつきの才能というイメージが強いが、
訓練で鍛えることも出来る。声質や発声は遺伝する。

達筆

☆☆

バランスの取れた字を書く芸術的才能も、
ある程度遺伝の影響を受けるが、練習すれば字の癖は改善できる。

絵の巧さ

☆☆

双子研究では50%程が遺伝するとの見方もあるが
後天的な要素が大きいと言われており、訓練によって伸ばせる。

文才

☆☆☆☆

文章を論理的に組み立てる能力や執筆の能力は
意外にも遺伝の要素大。80%以上が遺伝するとのデータも。

ギャグ
 センス

ギャグには発想力・機転が必要とされるが、
残念ながらその能力は特定の遺伝子と関係なく、遺伝しない。

 

【病気編】

項 目

関 連 性

解   説

胃がん

☆☆

ピロリ菌への感染が胃がんの主な原因ということが
近年明らかになったのだが、稀に遺伝性の胃がんも存在する。

肺がん

主な原因はタバコや大気汚染などだが、喫煙習慣がない
女性などにも多く見られる肺腺癌という種類もある。

食道がん

飲酒や喫煙の習慣、辛いいものを食べることで
食道の粘膜が刺激されるといった、様々な原因が考えられている。

甲状腺がん

☆☆

9割以上を占める甲状腺乳頭癌のうち、遺伝が原因と
考えられるものが2~5%g程度ある。若年で発症しやすい。

乳がん

☆☆☆

BRCA1、2の変異型遺伝子を保つ場合、リスクが高くなる。
症状は、通常の乳がんと同じなので見分けが困難。

大腸がん

☆☆☆

家族性大腸腺腫症や、遺伝性非ポリポーシス大腸がん
という種類では、遺伝の影響が非常に高いことが知られている。

肝臓がん

肝炎ウイルスへの感染から生じるものが約9割を占めるのだが、
アルコール摂取が原因で発症する肝臓がんもある。

膵臓がん

見つかりにくく治りにくい膵臓がんは、原因が明確になって
いない。高カロリーの食習慣が良くないとの見方も。

認知症

☆☆

ほぼ後天的な要因で、種類によっても異なるが、
変異型のApoE遺伝子を持っていると、遺伝のリクスが高まる。

脳梗塞

☆☆

脳梗塞になる遺伝子というものはないが、脳梗塞の原因となる
高血圧、動脈硬化、糖尿病などは遺伝の影響がある。

くも膜下
 出血

☆☆☆

遺伝的要因の高い脳の動脈癌や脳静脈奇形が原因で起こる。
だが、高血圧や喫煙・飲食習慣でも、リスクは高まる。

心筋梗塞

☆☆

動脈硬化や高血圧などが主な原因で生活習慣の影響も大きいが、
心筋梗塞の発祥の原因となる遺伝子もあるという。

血栓

☆☆

心筋梗塞や脳梗塞、エコノミークラス症候群につながる症状で、
血栓ができやすく、詰まりやすい体質は遺伝も。

高血圧

☆☆☆☆

塩分など食生活の影響も強いが、遺伝の影響も。
両親が高血圧だと、その子供は約50%の確率で高血圧になる。

糖尿病

☆☆☆☆

両親とも糖尿病を患っていた場合、その子供が65歳までに
糖尿病を発症する確率が40~50%にもなるという。

痛風

☆☆☆

痛風の原因となる遺伝子が '09年に初めて発見され、
統計的には20%程度が遺伝の影響があると考えられている。

うつ病

☆☆☆

ストレスなど環境要因が大きいが、セロトニンなどの
脳内神経伝達物質の受容体異常などに影響する遺伝子も。

アトピー

☆☆☆☆

免疫機能に異常が起こって生じる。両親がアトピーだと、
その子供は約50%の確率で遺伝するというデータも。

水虫

原因となる白癬菌に感染しやすい環境の影響が大だが、
若干、金に対する抵抗力の高さなど、体質の遺伝も関係する。

緑内障

☆☆

緑内障になりやすい体質が遺伝することもある。
身内に2人以上緑内障患者がいる場合は、ちょっと注意が必要。

白内障

まれに生まれつきの先天白内障があるが、わずか。
通常は、加齢とともに誰にでも生じる老化現象と考えられている。

虫歯

虫歯菌の感染で発症し、歯磨き習慣や食生活による所が大きい。
ただ、虫歯になりやすい歯の質は遺伝する。

歯周病

虫歯同様、歯周病菌の感染によって起こる。
唾液の粘土が高いと感染しやすいが、唾液の性質は遺伝の影響も。

歯並び

☆☆☆☆☆

ほぼ100%、遺伝が影響していると考えられる。
顎や歯の大きさが遺伝するため。ちなみに受け口は隔世遺伝。

喘息

☆☆☆

アトピー同様にアレルギー体質が遺伝する。両親が喘息持ちだと、
必ず発症するわけではないが遺伝の可能性大。

リウマチ

☆☆

自己免疫疾患の一つで、女性に多い。発症には様々な遺伝子が
関与しているが、必ず遺伝するわけではない。

花粉症

☆☆☆

免疫力の高さやアレルギー源に対する反応の強さは
ある程度遺伝する。患者数の増加は環境が影響しているという。

痔を患いやすい家系は、食生活など環境的要因が
影響している可能性大。ただ、肛門や腸粘膜の構造は遺伝する。

腰痛

☆☆

姿勢など習慣による所がほとんどだが、脊髄の構造や
筋肉の強さなどは遺伝要因のため、多少遺伝の影響も。

不眠症

寝付きの悪さより、夜中に目が覚める・眠りが浅いという
症状には若干遺伝的な傾向が。ストレス感受性の遺伝も。

  

 

  

芸術的才能は後天的なもの、発想力も遺伝では決まらない。

一般的に、20〜30代でピークを迎え、だんだんと衰えていくような能力は後天的なものと考えられる。
事実、絶対音感は才能あるなしにかかわらず、6〜8歳ごろまでの訓練によって身につくかが決まる。

日本では「勉強は努力、芸術は才能」というステレオタイプも根強い。
だが、本当は「勉強は才能、芸術は努力」と言った方が、遺伝的には実情に近いようである。

 

週刊現代 参照

 


 

週刊誌ネタですが、、、面白そうな記事だったので拾ってみました。

ズラズラと長くなってしまいましたが・・・
上の表は、東京大学大学院教授や慶應義塾大学教授、国立がん研究センター遺伝子医学分野長などの
そうそうたる方々のご所見らしい。。。

サブタイトルは・・・
「長生きする人、しない人」「頭の良い人、悪い人」ここで決まる?
「足の速い人、遅い人」「意地悪な人、優しい人」これも遺伝?

本当なのか???(笑

 

ご参考までに・・・
つづく。