項 目 |
関 連 性 |
解 説 |
暗記力 |
☆☆☆ |
一時的な記憶の力は練習によって鍛えることが出来る。 長期記憶、つまり知識は遺伝の部分も大きい。 |
数学力 |
☆☆☆☆ |
計算能力よりも空間認知能力の方が、比較的遺伝の影響が大きい。 受験レベルの数学なら暗記力も重要。 |
語学力 |
☆☆ |
主に暗記力がものを言う分野、逆に言えば特殊な才能は必要ない。 早くから学べる環境があれば有利。 |
足の速さ |
☆☆☆☆ |
遺伝の型で短距離走・長距離走どちらに適しているかが変わる。 短距離型は鍛えれば長距離も走れるが、逆は無理。 |
球技 |
☆☆ |
天性の運動能力や筋力、体格は関係するが、センスや技術は 完全に後天的なもの。異種目で活躍する親子や兄弟もいる。 |
動体視力 |
☆ |
過去の研究が少ないこともあり、まだはっきりとはわからない。 訓練によって鍛えることは出来る。 |
カナヅチ |
☆☆☆ |
筋肉質の人の場合、肺に息を吸い込んでも沈んでしまうことが。 泳ぎの上手さと遺伝の関係は不明。 |
顔の輪郭 |
☆☆☆☆ |
エラの張り具合、頭の大きさ、輪郭などは遺伝しやすい要素。 顎の長さ、おでこの広さも遺伝する可能性大。 |
声 |
☆☆☆ |
口や喉、声帯の形や骨格、そして肉付きはある程度遺伝するので、 それに伴って声も親や兄弟に似る可能性が大きい。 |
ハゲ |
☆☆☆☆☆ |
明らかに遺伝する。いくつかの遺伝子が作用して発現すると 考えられており、規則的に現れる傾向がある。 |
デブ |
☆☆☆☆ |
体格は遺伝的要素が強いが、成人以降は食生活による影響が 優性に。遺伝的に太る人は太りやすい環境を求める傾向。 |
体臭 |
☆☆☆☆☆ |
確実に遺伝が関係する。体臭の原因となる、 汗などの分泌物の成分は遺伝による影響が大きい。 |
酒飲み |
☆☆☆ |
アルコール分解酵素を持っているかどうかだけでなく、 酒好き、アルコールへの依存しやすさにも遺伝が関係している。 |
タバコ |
☆☆☆☆ |
ニコチンに対する依存度は遺伝子で決定されている。 男性の方が若干高いが、50~60%で遺伝の傾向がある。 |
方向音痴 |
☆☆☆☆ |
自分の現在位置や方角を把握する空間認識能力は、 幾何学的才能とも関連がある。遺伝的要素が大きい。 |
高所恐怖症 |
☆ |
遺伝的要素はほぼない。「臆病」の遺伝が関係する 可能性はあるが、多くは恐怖体験による刷り込みの影響。 |
味覚 |
☆☆☆☆ |
苦味を感じるか否かを決める遺伝子が存在する。 ビールなどの苦味を美味しいと思うかは後天的な要因で決まる。 |
猫舌 |
☆☆☆☆ |
舌が熱さを感じやすいか、冷たさを感じやすいかは 遺伝的要因が強い。猫舌の人は辛さにも弱い傾向がある。 |
寿命 |
☆☆☆☆ |
様々な要因の中でも「親の寿命」と関係が深いことが 分かっている。少なくとも30%は遺伝によって決まる。 |
集中力 |
☆☆☆☆☆ |
脳内の神経伝達物質受容体が集中力に影響している との見方がある。学力にも関連すると考えられる。 |
真面目さ |
☆☆☆ |
勤勉に物事に取り組む姿勢は、ある程度遺伝の影響があると 考えられている。ただし複数の遺伝的要因が関係する。 |
頑固 |
☆☆☆ |
協調性・調和性がなく、ひとつの物事に固執する性質が 遺伝することはある。30~40%程度の関連性が見られる。 |
神経質 |
☆☆☆ |
神経質さは30~40%程度遺伝する。逆に、 バンジージャンプなどに挑む向こう見ずな性格も同程度遺伝。 |
嘘つき |
☆☆ |
双子の比較調査では、嘘をつきやすい傾向は40%が遺伝する というデータも。脳の働きに関係するとみられる。 |
博打好き |
☆☆☆ |
面白い事に対して自制が効かないという依存症は遺伝傾向大。 酒が止められない人はギャンブル依存の気質もある。 |
音感 |
☆☆ |
生まれつきの才能というイメージが強いが、 訓練で鍛えることも出来る。声質や発声は遺伝する。 |
達筆 |
☆☆ |
バランスの取れた字を書く芸術的才能も、 ある程度遺伝の影響を受けるが、練習すれば字の癖は改善できる。 |
絵の巧さ |
☆☆ |
双子研究では50%程が遺伝するとの見方もあるが 後天的な要素が大きいと言われており、訓練によって伸ばせる。 |
文才 |
☆☆☆☆ |
文章を論理的に組み立てる能力や執筆の能力は 意外にも遺伝の要素大。80%以上が遺伝するとのデータも。 |
ギャグ センス |
☆ |
ギャグには発想力・機転が必要とされるが、 残念ながらその能力は特定の遺伝子と関係なく、遺伝しない。 |
項 目 |
関 連 性 |
解 説 |
胃がん |
☆☆ |
ピロリ菌への感染が胃がんの主な原因ということが 近年明らかになったのだが、稀に遺伝性の胃がんも存在する。 |
肺がん |
☆ |
主な原因はタバコや大気汚染などだが、喫煙習慣がない 女性などにも多く見られる肺腺癌という種類もある。 |
食道がん |
☆ |
飲酒や喫煙の習慣、辛いいものを食べることで 食道の粘膜が刺激されるといった、様々な原因が考えられている。 |
甲状腺がん |
☆☆ |
9割以上を占める甲状腺乳頭癌のうち、遺伝が原因と 考えられるものが2~5%g程度ある。若年で発症しやすい。 |
乳がん |
☆☆☆ |
BRCA1、2の変異型遺伝子を保つ場合、リスクが高くなる。 症状は、通常の乳がんと同じなので見分けが困難。 |
大腸がん |
☆☆☆ |
家族性大腸腺腫症や、遺伝性非ポリポーシス大腸がん という種類では、遺伝の影響が非常に高いことが知られている。 |
肝臓がん |
☆ |
肝炎ウイルスへの感染から生じるものが約9割を占めるのだが、 アルコール摂取が原因で発症する肝臓がんもある。 |
膵臓がん |
☆ |
見つかりにくく治りにくい膵臓がんは、原因が明確になって いない。高カロリーの食習慣が良くないとの見方も。 |
認知症 |
☆☆ |
ほぼ後天的な要因で、種類によっても異なるが、 変異型のApoE遺伝子を持っていると、遺伝のリクスが高まる。 |
脳梗塞 |
☆☆ |
脳梗塞になる遺伝子というものはないが、脳梗塞の原因となる 高血圧、動脈硬化、糖尿病などは遺伝の影響がある。 |
くも膜下 出血 |
☆☆☆ |
遺伝的要因の高い脳の動脈癌や脳静脈奇形が原因で起こる。 だが、高血圧や喫煙・飲食習慣でも、リスクは高まる。 |
心筋梗塞 |
☆☆ |
動脈硬化や高血圧などが主な原因で生活習慣の影響も大きいが、 心筋梗塞の発祥の原因となる遺伝子もあるという。 |
血栓 |
☆☆ |
心筋梗塞や脳梗塞、エコノミークラス症候群につながる症状で、 血栓ができやすく、詰まりやすい体質は遺伝も。 |
高血圧 |
☆☆☆☆ |
塩分など食生活の影響も強いが、遺伝の影響も。 両親が高血圧だと、その子供は約50%の確率で高血圧になる。 |
糖尿病 |
☆☆☆☆ |
両親とも糖尿病を患っていた場合、その子供が65歳までに 糖尿病を発症する確率が40~50%にもなるという。 |
痛風 |
☆☆☆ |
痛風の原因となる遺伝子が '09年に初めて発見され、 統計的には20%程度が遺伝の影響があると考えられている。 |
うつ病 |
☆☆☆ |
ストレスなど環境要因が大きいが、セロトニンなどの 脳内神経伝達物質の受容体異常などに影響する遺伝子も。 |
アトピー |
☆☆☆☆ |
免疫機能に異常が起こって生じる。両親がアトピーだと、 その子供は約50%の確率で遺伝するというデータも。 |
水虫 |
☆ |
原因となる白癬菌に感染しやすい環境の影響が大だが、 若干、金に対する抵抗力の高さなど、体質の遺伝も関係する。 |
緑内障 |
☆☆ |
緑内障になりやすい体質が遺伝することもある。 身内に2人以上緑内障患者がいる場合は、ちょっと注意が必要。 |
白内障 |
☆ |
まれに生まれつきの先天白内障があるが、わずか。 通常は、加齢とともに誰にでも生じる老化現象と考えられている。 |
虫歯 |
☆ |
虫歯菌の感染で発症し、歯磨き習慣や食生活による所が大きい。 ただ、虫歯になりやすい歯の質は遺伝する。 |
歯周病 |
☆ |
虫歯同様、歯周病菌の感染によって起こる。 唾液の粘土が高いと感染しやすいが、唾液の性質は遺伝の影響も。 |
歯並び |
☆☆☆☆☆ |
ほぼ100%、遺伝が影響していると考えられる。 顎や歯の大きさが遺伝するため。ちなみに受け口は隔世遺伝。 |
喘息 |
☆☆☆ |
アトピー同様にアレルギー体質が遺伝する。両親が喘息持ちだと、 必ず発症するわけではないが遺伝の可能性大。 |
リウマチ |
☆☆ |
自己免疫疾患の一つで、女性に多い。発症には様々な遺伝子が 関与しているが、必ず遺伝するわけではない。 |
花粉症 |
☆☆☆ |
免疫力の高さやアレルギー源に対する反応の強さは ある程度遺伝する。患者数の増加は環境が影響しているという。 |
痔 |
☆ |
痔を患いやすい家系は、食生活など環境的要因が 影響している可能性大。ただ、肛門や腸粘膜の構造は遺伝する。 |
腰痛 |
☆☆ |
姿勢など習慣による所がほとんどだが、脊髄の構造や 筋肉の強さなどは遺伝要因のため、多少遺伝の影響も。 |
不眠症 |
☆ |
寝付きの悪さより、夜中に目が覚める・眠りが浅いという 症状には若干遺伝的な傾向が。ストレス感受性の遺伝も。 |